「物を減らすと、いいことがあるらしい」
そう聞いても、具体的に何がどう変わるのかは、なかなか想像しにくいものだと思います。
以前の私は、片付けが苦手で、何度片付けてもすぐ散らかる部屋にいました。そこから少しずつ物を減らしていくうちに、暮らしのあちこちが変わっていきました。時間、お金、疲れ、そして人間関係まで。
この記事では、私が実際に感じた物が少ない生活の7つのメリットを、まとめて紹介します。それぞれ詳しく書いた記事もあるので、気になるところから読んでみてください。
物が少ない生活で、暮らしの何がどう変わるのか。そして、どこから手をつければいいのか。
①家が心地よい空間になる
物が多い空間は、よほどきちんと整理しない限り、あちこちに物があってごちゃごちゃした印象になります。一方で物が少ない空間は、多少出しっぱなしがあっても、全体としてはすっきり見えます。
掃除もラクです。物をどけながら掃除機をかける必要がなく、思い立ったらすぐ始められます。
探し物のストレスもなくなります。パンパンの衣装ケースから服を探して、見つけた頃には中がぐちゃぐちゃ。使いたい調理器具を取り出すために、周りの物をどける。そんな場面が、そもそも起きなくなります。
私は今、帰宅するたびに「気持ちいいな」と感じます。家が、しっかり休める場所になりました。
②時間の余裕が生まれる
物が少ないと、探す時間、片付ける時間、選んで迷う時間が、まとめて減っていきます。
散らかることがあっても程度が限定的なので、部屋を元に戻すのに1日かかることはありません。数十分あれば元通りです。以前の私は休日が片付けで終わっていましたが、今は出かけたり趣味に使ったりできています。
どんな場面で時間が浮くのかは、こちらの記事で詳しく書いています。
③お金が貯まりやすくなる
物を減らす過程では、「これは今の自分に本当に必要か」と何度も考えることになります。それを繰り返すうちに、自分にとって何が必要で何が不要かが、はっきり分かるようになります。
すると、買う前に一度立ち止まれるようになる。そして「今の自分に必要な物は、もう揃っている」と思えるようになると、新しく欲しいと思うこと自体が減っていきます。
私の場合、節約を頑張っている感覚はないのに、お金が貯まるペースが上がりました。
お金まわりの変化は、テーマごとに詳しく書いています。
④疲れが取れやすくなる
物を減らしていくうちに、疲れにくくなり、疲れて帰ってきたときの回復も早くなったと感じます。
視界に入る物が減ると、脳が処理する情報が減ります。使っていない物でも、同じ空間にあるだけで、私たちは無意識にその存在を認識し続けているからです。
この「なぜか家にいるのに疲れる」現象には研究データもあります。詳しくはこちらに書きました。
また、脳に余裕ができると、集中力も変わってきます。
⑤片付けが苦手でも、自然と片付くようになる
これは自分でも驚いた変化です。
私は片付けが苦手でした。収納グッズを買ったり、片付け本を読みあさったり。それでもうまくいかず、「片付けができない自分」が嫌になっていました。
でも物を大幅に減らして暮らしてみたとき、ふと気づいたんです。「あれ、頑張っていないのに片付いてる」と。
うまくいかなかった原因は、やり方ではありませんでした。管理する物の量が、自分のキャパシティを超えていただけだったんです。
- 物が多いと、どこに戻すか考える必要がある
- 片付ける前に、判断が多くて疲れる
- 少し散らかるだけで、一気に「ぐちゃっ」と見える
物が少ないと、定位置がはっきりします。考えなくても「ここに戻すだけ」で済むので、片付けのハードルが下がります。多少出ていても数が少ないので、すっきり感は保たれたまま。動かす物が少ないから、片付け自体も数分で終わります。
つまり私は、片付けができるようになったのではなく、片付けが必要な状況そのものが減ったのだと思います。
片付けが続かない、すぐリバウンドするという方は、こちらもどうぞ。
⑥人間関係がラクになる
意外に思われるかもしれませんが、物を減らしたら人間関係も少しずつラクになりました。
物を減らす過程では「自分にとって本当に必要か」「私はどうしたいか」と、自分軸で判断を繰り返します。その感覚が、人付き合いにも自然と広がっていきました。
詳しくはこちらの記事に書いています。
⑦人生の選択肢が増える
これが、私にとって一番大きな変化でした。
脳に余裕ができると、「本当は何をしたいか」を考える余白が生まれます。私の場合、その余白から「環境そのものを変える」という選択肢が見えるようになり、実際に職場を変える決断をしました。
もし物が多くて脳のリソースが埋まったままだったら、その選択肢を考えることすらできなかったと思います。
ただし、全部を手放す必要はありません
ここまでメリットを紹介してきましたが、大事な前提をお伝えします。
私自身、極端に物が少ないわけではありません。ある程度の物はあります。そして、何でもかんでも手放す必要はないと思っています。
趣味も価値観も人それぞれです。自分の価値観に合わせて減らせば、それで十分です。
たとえば服が好きで、毎日のコーディネートを楽しみにしている人は、無理に服を減らす必要はありません。減らすなら、長く着ていない服や、着ても気分が上がらない服だけで十分です。お気に入りだけが残ったクローゼットは、きっと毎日を楽しくしてくれます。
料理が好きな人も同じです。調理器具や食器を無理に減らすことはありません。それらを使って楽しく料理できるなら、その物たちはちゃんと役目を果たしています。
逆に、あまり料理をしない人がたくさんの調理器具を持っていても、使いこなせないまま場所を取るだけになってしまいます。
使わない物、使いこなせない物は、持っていても暮らしを良くしてくれません。そして手放しても、困ることはありません。
大切なのは、自分の価値観に合った物は何かを、自分で把握しておくことです。
まとめ:まずは1つ、手放すところから
物が少ない生活には、時間・お金・疲れ・片付け・人間関係、そして人生の選択肢まで、いろいろな変化がついてきます。
ただ、一度に全部やろうとしなくて大丈夫です。使っていない物を1つ手放す。それだけでも、暮らしは少し軽くなります。
「何から始めればいいか分からない」という方は、こちらの記事から読んでみてください。
手放すことで何が得られるのかを、もう少し詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。












コメント