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家にいるのに疲れが取れない…その原因、意外なところにありました

物が少ないメリット
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「しっかり寝ているのに疲れが取れない」

「休日に家でゆっくりしているのに、なぜかだるさが残る」

そんな状態が続いているなら、一度だけ試してほしいことがあります。

今いる部屋を、ゆっくり見渡してみてください。

床に物が置いてある。棚にものが詰まっている。使っていない物がそのままになっている。

もしそうなら、その「物の多さ」こそが、疲れが取れない原因になっているかもしれません。

食事を見直したり、サプリを試したり、早く寝るようにしたり。それでも疲れが取れないとしたら、毎日過ごしている部屋の環境が見落とされている可能性があります。

散らかった部屋でぐったりする女性のイラスト

休んでも疲れが取れない人が見落としていること

疲れが取れないとき、多くの人はこんな対策を考えます。

  • もっとよく寝る
  • 栄養のある食事をとる
  • マッサージや入浴でほぐす
  • 運動不足を解消する

どれも大切なことです。でも、それをやっても疲れが取れないなら、「回復できない環境」で休んでいる可能性があります。

家に帰っても、部屋にいても、じつは脳はずっと働き続けているのです。

なぜ物が多いと、家にいるのに疲れるの?

①物を見るだけで脳が消耗している

目に入るものはすべて、脳が無意識に処理しています。

床に置かれた荷物、棚に並んだ使っていない物、開封していない段ボール、昔の趣味グッズ…。これらが視界に入るたびに脳は刺激を受け続けます。

人間が五感から受け取る情報のうち、約80〜83%は視覚からと言われています(産業教育機器システム便覧)。さらに脳の神経回路の約7割が視覚情報の処理に使われているとされています(脳科学者・茂木健一郎氏の言及より)。

つまり、部屋にある「見える物」の量が、そのまま脳への負荷の量に直結しているのです。

意識していなくても、脳はずっと「情報処理」をしている状態。これが視覚ストレスと呼ばれるもので、休んでいるつもりでも脳疲労が蓄積し続ける原因になります。

プリンストン大学神経科学研究所の研究(2011年)では、無秩序な状態が常に目に入り続けると、脳の認知資源(リソース)が枯渇して集中力が低下することが確認されています。さらに、散らかった環境で作業すると「すぐに疲労感が引き起こされる可能性がある」とも報告されています。

物に囲まれて視覚情報が過多になっている女性のイラスト

②「やらなきゃ」が脳に残り続ける

物を見るたびに、頭の片隅でこんな声が聞こえていませんか?

「あれ、片付けなきゃ」「そういえばあれ、どこにしまったっけ」「いつか使うかもしれないけど…」

この「やらなきゃ」という未処理のタスクが頭の中に残り続けることで、脳は休んでいる間もメモリを消費し続けます。家にいるのに気が休まらないのは、このためです。

「散らかっていても平気」という人でも、脳は無意識に「片付けなければ」というプレッシャーを受け続けているという研究結果もあります。自覚がないからこそ、厄介な疲れ方をしているのです。

③ストレスホルモンが上がり、回復力が落ちる

2010年、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の研究チームが32組の共働き家庭を対象に調査を行いました。

その結果、散らかった家で生活している人は、一日を通してコルチゾール(ストレスホルモン)のレベルが高いままであることが判明しました。整理された環境では時間の経過とともにコルチゾール値が自然に低下するのに対し、散らかった環境ではその低下が妨げられていたのです。

コルチゾールが慢性的に高い状態が続くと、睡眠の質が悪化し、免疫力が低下し、疲れが取れにくい体になっていきます。マッサージや入浴で一時的にほぐれても、同じ環境に戻ればまたコルチゾールが上昇する。これが「疲れが取れないループ」の正体のひとつです。

散らかった部屋でストレスを感じる女性のイラスト

物を減らすと、疲れが取れやすくなる理由

脳が本当に休めるようになる

物が減ると、目から入る情報量が減ります。脳が処理しなければならない視覚刺激が減るので、家にいる時間が本当の休息になります。

プリンストン大学の研究でも、散らかった環境を整理することで「集中力と情報処理能力が改善する」と報告されています。

コルチゾールが正常に下がり、回復力が戻る

視覚的・心理的なストレスが減ることで、ストレスホルモンの過剰分泌が抑えられます。コルチゾール値が正常に低下するようになると、自律神経が整い、睡眠の質が上がり、同じ時間休んでも疲れの取れ方が変わってきます。

「片付けなきゃ」というプレッシャーから解放される

物が少なければ、そもそも散らかりにくい。「片付けなきゃ」という頭の中のノイズがなくなるだけで、気持ちがずいぶん楽になります。これは精神的な疲れにも直接効いてきます。

スッキリした部屋でくつろぐ女性のイラスト

「片付ける」ではなく「物を減らす」が根本解決になる理由

「物が多くても、きちんと片付いていれば問題ないのでは?」

そう思う方もいるかもしれません。でも、ここに落とし穴があります。

物が多いと、散らかりやすい

物の量が多ければ多いほど、使うたびに「出す・戻す」の手間が増えます。収納スペースにも限界があるので、物があふれて床や棚に置きっぱなしになりやすい。つまり、物が多い状態そのものが、散らかりやすい環境をつくっているのです。

片付いた状態を維持すること自体が、疲れを生む

仮に頑張って片付けたとしても、物の量が多いままでは維持が大変です。毎日「片付けなきゃ」と気を張り続けること、少し気を抜くとすぐ散らかってしまうことへのストレス。この「管理コスト」が積み重なって、じわじわと疲れを生みます。

整理整頓を頑張っているのに疲れが取れない、という人は、片付けること自体が疲れの原因になっているケースも少なくありません。

物を減らすと、維持する労力ごとなくなる

片付けは「物をしまう」こと。物の量は変わらないので、またすぐ散らかります。脳への視覚刺激も、コルチゾールへの影響も、根本的には変わりません。

物を減らすのは「物の量自体を減らす」こと。視界に入る情報が根本から減り、維持する手間も減り、「片付けなきゃ」というプレッシャーそのものがなくなります。

疲れが取れない状態が続いているなら、収納を工夫したり片付けを頑張ったりするより先に、物の量を見直すことが近道です。

今すぐできる、小さな一歩

疲れているときに、大がかりな片付けは必要ありません。まずはこれだけ試してみてください。

  • 今日使わなかった物を、1つだけ手放す
  • 寝る場所の周りにある物を、視界から除けてみる
  • 「これ、本当に必要?」と1つだけ自分に問いかけてみる

物を1つ減らすだけでも、脳への視覚刺激は確実に減ります。完璧にやろうとしなくていい。今日の疲れた自分にできる範囲で、少しだけ試してみてください。

まとめ

疲れが取れないとき、食事・睡眠・運動を見直すのは大切なことです。でも、それだけでは改善しない場合、毎日過ごしている部屋の「物の多さ」が原因になっているかもしれません。

物が多い空間は散らかりやすく、散らかった環境では休んでいる間も脳は視覚ストレスにさらされ続け、ストレスホルモンが高い状態が続きます。また、片付いた状態を維持しようとすること自体も、じわじわと疲れを生みます。これは「気の持ちよう」の話ではなく、複数の研究が示している事実です。

解決策は、片付けを頑張ることではなく、物を減らすこと。

物が減れば、散らかりにくくなる。維持する労力もなくなる。脳への負荷も、ストレスホルモンへの影響も、根本から変わっていきます。

家にいるのに疲れる、休んでも疲れが取れないと感じているなら、ぜひ部屋の物の量に目を向けてみてください。

参考

  • 産業教育機器システム便覧(教育機器編集委員会編、日科技連出版社、1972)―五感による知覚割合
  • 茂木健一郎「脳の神経回路の約7割が視覚情報処理に使われる」― Pen Online(2021年)
    https://www.pen-online.jp/article/001105.html
  • Princeton University Neuroscience Institute「Interactions of Top-Down and Bottom-Up Mechanisms in Human Visual Cortex」Journal of Neuroscience, 2011
  • UCLA Center on Everyday Lives of Families「No place like home: home tours correlate with daily patterns of mood and cortisol」Personality and Social Psychology Bulletin, 2010

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